特別展 上村松園 生誕140年記念 |
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松園 |
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華麗なる女性画家たち |
山種コレクションの松園、一挙公開! |
Special 140th Anniversary Exhibition: |
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2015年は、女性で初めて文化勲章を受章した上村松園(1875-1949)の生誕140年にあたります。 これを記念し、松園を中心に、近代・現代日本画壇における女性画家たちに注目した展覧会を開催いたします。
清らかで端正な美人画を手がけた松園は、近代日本画を代表する重要な存在として位置づけられています。 1890(明治23)年、皇室による日本美術の保護と作家の制作奨励のため帝室技芸員制度が設けられ、1944(昭和19)年までに79名が任命されました。
松園もその一人であり、男性作家が大半を占める中でその栄誉を受けたことは、女性の社会的な立場や活動の場が限られていた時代ながら、画家として高く評価されていたことを示しています。 |
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本展の見どころ |
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上村松園 生誕140年記念 |
【展覧会の構成】 ―「松園と華麗なる女性画家たち展」図録、プレスリリース他からの抜粋文章です― |
本展では、《新蛍》、《砧》、《牡丹雪》 など山種美術館所蔵の松園作品全 18 点を一挙に公開いたします。 加えて、女性初の帝室技芸員でもあった南画家・野口小蘋晩年の代表作
《箱根真景図》(山種美術館) をはじめ、小倉遊亀、片岡球子、北沢映月らの日本画をご紹介いたします。 さらに、女性画家研究の蓄積がある実践女子学園香雪記念資料館のご協力により(★)、同館所蔵の小蘋、および奥原晴湖、河鍋曉翠、伊藤小坡、池田蕉園、島成園らの作品を合わせて展示いたします。… |
第1章 上村松園 |
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・右側16 上村松園(1875-1949) 《牡丹雪》 1944(昭和19)年 芸術院会員陸軍献納画展 |
第2章 野口小蘋と帝室技芸員 |
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・27 野口小蘋 (1847-1917) 《箱根真景図》 1907(明治40)年 紙本・彩色・屏風(六曲一双) 各128.5x303.1 |
第3章 華麗なる女性画家たち ―幕末から現代まで |
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・45 河邊青蘭 (1868-1931) 《態濃意遠図》 1889(明治22)年 絹本・彩色・軸(一幅) 154.1x70.7 |
作家解説 |
上村松園(1875-1949) |
京都に生まれる。 本名津禰。 京都府画学校(現・京都市立芸術大学)に入学、鈴木松年に師事したのち、幸野楳嶺、竹内栖鳳に学ぶ。 15歳で内国勧業博覧会の一等褒状に選ばれ、その後も様々な展覧会で受賞を重ねる。
文展、帝展を中心に活躍し、江戸・明治の風俗、和漢の古典や謡曲に取材した女性像を手がけた。 1941(昭和16)年、帝国芸術院会員。 1944年、帝室技芸員。 1948年、女性初の文化勲章を受章。 |
野口小蘋(1847-1917) |
大坂に生まれる。 本名親。 四条派を学んだのち、南画を日根対山に学ぶ。 1871(明治4)年上京し画家として活動。 結婚後、一時山梨に住むが再び上京。
内国絵画共進会をはじめ、国内外の展覧会で名声を高める。 1904年、女性初の帝室技芸員となる。 南画を基礎に写実風を加味した山水、花鳥を得意とし、皇族方に重用された。 |
河邊青蘭(1868-1931) |
大坂に生まれる。 本名もと子。 橋本青江に師事。 1890(明治23)年、東京美術協会出品作が英照皇太后の御買い上げとなる。 内国勧業博覧会など各地の展覧会に出品、受賞を重ね、東の野口小蘋、西の青蘭と並び称される。
女性の弟子を数多く指導、また夫・尚謙との間に一男一女をもうける。 |
伊藤小坡(1877-1968) |
三重に生まれる。 本名佐登。 森川曽文、谷口香嶠に師事。 1905(明治38)年、香嶠門下の伊藤鷺城と結婚。 文展で活躍し、京都画壇の新鋭女性画家として名を馳せる。1919(大正8)年、日本自由画壇結成に参加するが、翌年には帝展に復帰。
大正期は当世風俗を多く描き、昭和期は歴史風俗へと大きくテーマが変化した。 |
★ 山種美術館・実践女子学園香雪記念資料館 連携企画 同時開催中 |
実践女子学園創立120周年記念特別 華麗なる江戸の女性画家たち |
会期:2015年 4月18日~6月21日 開館時間:10:00~17:00 入館料:無料 |
お問合せ:03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
参考資料:「松園と華麗なる女性画家たち展」図録、Press Release、他。 |
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